髪質改善
髪のうねりの原因は年齢?生まれつき・ダメージ・加齢の見分け方
朝、鏡の前でブローを終えたはずなのに、耳の上あたりだけ妙に膨らんでいる。若い頃はストレートだと言われていたのに、ここ数年、髪がうねる。同じ人の髪なのに、なぜ後から変わるのでしょうか。実はこの「うねり」、原因は一つではありません。生まれつきのくせ、ダメージによるもの、そして加齢による変化。この3つは似て見えても、打ち手がまったく違います。まずは自分のうねりがどれなのか、切り分けてみましょう。
そもそも髪がうねるのは、毛穴と断面の形で決まる
髪がまっすぐか、うねるかは、生えてくる毛穴(毛穴の中の「毛包」というトンネル状の部分)の形と、髪の断面の形でおおよそ決まります。毛包がまっすぐ下に伸びていて、髪の断面が円に近いと、髪はストレートに伸びます。逆に毛包が曲がっていたり、断面が楕円につぶれていると、伸びる方向がねじれてうねりが出ます。
もうひとつ関わるのが、髪の内部の作りです。髪の中身は硬い性質の部分と柔らかい性質の部分が混ざっていて、この2つが片側に偏って並ぶと、乾くときの縮み方に差が出ます。片側だけ強く縮むので、髪は弓のようにカーブする。これがくせ毛の基本的な仕組みです。
ここで大事なのは、この「毛包の形」も「内部の偏り」も、一生固定ではないということ。年齢や頭皮の状態で変化しうる部分なんです。だから「昔はまっすぐだったのに」は、思い込みでも気のせいでもありません。実際に起きている変化です。
そして、うねりに見える現象のなかには、毛穴の形とは無関係なもの——つまりダメージが原因のものも混ざっています。ここを一緒くたにすると、対処を間違えます。順番に見ていきましょう。
生まれつきのくせは「根元から」うねる
見分け方として、私たちがまず確認するのは「どこからうねっているか」です。
生まれつきのくせ毛は、生えてきた瞬間からその形です。ですから、根元から毛先まで、全体に同じ調子でうねりが出ます。分け目を変えたときに根元がぐいっと立ち上がる、ドライヤーを当てても根元の向きが変わらない、雨の日に外に出た瞬間から膨らみ始める。こういう方は、もともとの毛質としてくせを持っている可能性が高いです。
このタイプのうねりは、髪の内部の結合を一度ゆるめて形を作り直す施術——つまり縮毛矯正の領域です。トリートメントで表面を整えると一時的に落ち着いて見えますが、洗えば戻ります。ここを「トリートメントで直せるはず」と頑張り続けて、時間とお金を使ってしまう方が本当に多い。もったいないんです。
ただし、生まれつきのくせがある方でも、加齢で「うねりの質」が変わることはよくあります。以前と同じ強さの薬剤設定では合わなくなっているケースも。過去に縮毛矯正でうまくいっていた方が、最近しっくりこないと感じるなら、それは技術の問題ではなく髪が変わったサインかもしれません。
ダメージ由来のうねりは「毛先ほど」ひどい
次に多いのが、ダメージによるうねりです。こちらは根元がわりとまっすぐなのに、中間から毛先にかけてパサついてバラバラに広がる、という出方をします。
髪の表面はキューティクルという、うろこ状に重なった保護層で覆われています。この層が繰り返しのカラーやブリーチ、高温のアイロンで欠けると、内部の水分やタンパク質が抜けやすくなる。すると髪はスポンジのように水を吸って膨らみ、乾くときに不均一に縮んで、うねったように見えます。くせではなく、変形です。
見分けるポイントは、濡れたときの様子です。濡らすとやたらぬるぬるして伸び、乾くとバサッと広がる。手触りが場所によって違う。こういう髪はダメージ由来の割合が高いと考えます。
このタイプに強い薬剤の縮毛矯正をかけると、負担が上乗せされてかえって扱いづらくなることがあります。先に髪の内部を補って土台を作ってから考えたい。酸熱トリートメントのように髪の内部を結び直して密度を上げていくアプローチや、水素を使って内部の余分な水分バランスを整える施術は、このタイプと相性が良い場合が多いです。ただし、どこまで戻せるかは元のダメージの深さ次第で、正直に言えば髪を見ないと判断できません。
加齢によるうねりは、頭皮と髪の細さが関わる
そして、検索でここに辿り着いた方が一番気にしているのが、この3つ目でしょう。
年齢を重ねると、髪は少しずつ細くなり、1本1本のハリが落ちていきます。細くなった髪は自分の重さで下に引っぱられる力が弱いので、もともとあった微妙なうねりが表に出やすくなる。若い頃は髪の太さと重さでねじ伏せられていたくせが、隠しきれなくなる——そういうイメージです。
さらに、頭皮そのものの弾力や毛穴のまわりの状態も年月とともに変わります。毛穴の向きがわずかに傾くと、生えてくる髪はその方向に沿ってカーブする。だから加齢のうねりは、前頭部やこめかみ、分け目周辺など、部分的に出ることが多いんです。「全体はまっすぐなのに、ここだけ」という違和感、心当たりはありませんか。
このタイプで大切なのは、髪だけを見ないこと。当店では髪質改善の前後にヘッドスパを組み合わせるご提案をよくしますが、これは頭皮をやわらかく保ち、健やかな状態で髪を育てる環境を整えるためです。うねり自体が消えるわけではありません。ただ、うねりの出方は髪のコンディションで変わりますし、細さから来るパサつきや広がりは、ケアの積み重ねで扱いやすさが変わってきます。ここは個人差が大きい部分なので、期待値の話も含めて最初にお話しします。
3つは混ざる。だから順番を決めることが大事
実際にご来店される方の髪は、この3つがきれいに分かれていることはほとんどありません。生まれつき軽いくせがあって、カラーの履歴でダメージがあり、そこに年齢の変化が乗っている。多くはこの複合型です。
だから私たちは、まず優先順位を決めます。ダメージがきつければ先に土台を作る。くせの力が強くて日常が困っているなら、負担を抑えた設定で矯正を検討する。細さ由来の広がりが主役なら、ケアと乾かし方の組み立てから入る。同じ「うねり」というお悩みでも、入口が変わります。
判断材料として、カウンセリングでは過去1年のカラーやパーマの履歴、普段のアイロンの温度と頻度、うねりが気になり始めた時期を伺います。特に「いつから」は重要な手がかりです。産後や生活の変化と重なっている場合、また見方が変わりますから。
Avelleは4席以下の小さなサロンで、1人のスタイリストが最初から仕上げまで担当します。髪の状態を追いかけながら判断したい施術なので、この形をとっています。メニューでいえばカット+プレミアム美髪縮毛矯正+選べるトリートメントが31,600円〜(約240分)、カット+選べるトリートメントが9,900円〜(約90分)。どれが合うかは、髪を見てから一緒に決めていきましょう。
まとめ
うねりの原因を年齢だけで片付けてしまうと、打ち手を見失います。根元からか毛先からか、部分的か全体か。この2つを確認するだけでも、かなり絞り込めます。ご自身で判断がつかないときは、髪を見せていただければお伝えできます。自由が丘駅から徒歩4分、ドリンクをお出ししながらゆっくり伺いますので、気になる方はご相談ください。
この記事に関連する施術
髪のお悩みは、カウンセリングでお聞かせください。
