髪質改善
髪質改善と縮毛矯正の違い|仕組みで分かる選び分けの基準
「髪質改善」と「縮毛矯正」、どちらのメニューを選べばいいのか分からないまま、予約画面を閉じてしまったことはありませんか。どちらもツヤが出て、まとまるように見える。でも値段も時間も違う。ここが本当に分かりにくいところですよね。実はこの2つ、目指すゴールが似ているだけで、髪の中で起きていることはまったく別ものです。仕組みから理解できると、自分の髪にどちらが向くのかは驚くほどはっきりします。順番にお話しさせてください。
そもそも、くせ毛はなぜまっすぐにならないのか
話の前提として、髪の中身に少しだけ触れさせてください。
髪の内部はタンパク質でできていて、その分子どうしが手をつなぐように結びついています。この結びつきを「結合」と呼びます。中でもくせの形を決めているのが「シスチン結合」というもの。ここが斜めに、ねじれた位置で結ばれていると、髪は曲がった形で固定されます。これがくせ毛の正体です。
くせ毛にはもうひとつ、水分による一時的な変化もあります。水素結合と呼ばれる、水に濡れると切れて乾くと結び直る、ゆるい結合です。朝ストレートアイロンで伸ばした髪が、雨の日に外へ出た瞬間ふくらんでくる——あの現象は、この水素結合が湿気で組み替わっているからです。心当たりのある方、多いと思います。
つまり、くせの悩みには「形そのものが曲がって固定されている」ケースと、「湿気や乾燥でうねって見える」ケースが混ざっている。そして髪質改善と縮毛矯正は、それぞれ別の層にアプローチしています。ここを押さえておくと、この先の話がすっと入ってきます。
縮毛矯正は結合を組み替える施術です
縮毛矯正は、先ほどのシスチン結合に直接手を入れる施術です。
流れとしては、まず1剤という薬剤で結合を切り離します。くせの形を保っていた結びつきをいったん解く、というイメージです。次にアイロンの熱で髪をまっすぐな状態に整え、最後に2剤でその位置のまま結合を結び直す。斜めに結ばれていたものを、真っ直ぐな位置で組み替えるわけです。
ですから、組み替えた部分のくせは戻りません。半年後も、1年後も、その毛はまっすぐなままです。ただし新しく伸びてくる根元は元の髪質のままなので、数か月ごとに根元だけかけ直していく、というお付き合いになります。
強い波状のくせ、水に濡らすとくるっと丸まるような強いうねり。こうした髪をしっかり収めたいなら、選択肢は基本的に縮毛矯正です。トリートメント系のメニューでは、形そのものは変わりません。ここは正直にお伝えしたいところで、「髪質改善でくせを伸ばしたい」というご希望をいただくことがあるのですが、くせの強さによってはご期待に添えないことがあります。
一方で、薬剤と熱を使う以上、髪への負担はゼロではありません。だからこそ薬剤の強さの見極めと、アイロンの温度・スピードのコントロールが結果を左右します。当店の縮毛矯正が19,792円〜、プレミアム美髪縮毛矯正+が25,000円と幅があるのも、そこにかける工程の差だとお考えください。
髪質改善は結合を組み替えない。では何をしているのか
対して髪質改善と呼ばれるメニューは、シスチン結合を切りません。組み替えないので、くせの形そのものは変わらない。ここが最大の違いです。
では何をしているのか。ざっくり言えば、髪の内部の状態を整えて、表面をなめらかに揃えています。
ダメージした髪は、内部がスカスカで水分が偏り、外側を覆う「キューティクル」——髪の表面をうろこ状に守っている層です——がめくれたり欠けたりしています。この凸凹が光を乱反射させると、髪はパサついて見え、うねって見え、広がって見える。逆に言えば、内部を満たして表面を整えるだけで、見た目のツヤとまとまりはかなり変わります。
Avelleでは水素、酸熱といった種類をご用意していますが、アプローチの向きが少しずつ違います。ダメージによる広がりが主因なのか、髪の柔らかさや張りの不足が主因なのか。同じ「まとまらない」でも原因が違えば選ぶものも変わるので、ここは髪を拝見してから判断させてください。
そして持続についても正直に。髪質改善は施術を重ねるほど状態が整いやすい一方、効果は少しずつ落ち着いていきます。数か月おきに続けていく前提のメニューだとお考えいただくのが、いちばん現実に近いです。
くせの強さとダメージ、2つの軸で選び分ける
ここまでをふまえて、判断軸を整理します。見るのは「くせの強さ」と「ダメージの状態」の2つです。
縮毛矯正が向く方
- 髪を濡らすとはっきりカールやうねりが出る
- 毎朝アイロンを当てないと外出できない
- 湿気の日に髪型が完全に崩れる
形そのものを変えないと解決しない状態です。トリートメントで粘るより、結合から組み替えたほうが結果的に髪へのダメージが少なく済む場合もあります。
髪質改善が向く方
- くせは弱く、うねりよりパサつき・広がりが気になる
- ブリーチやカラーを繰り返して手ざわりが変わってきた
- ストレートというより、ツヤと指通りが欲しい
こちらは形ではなく質感の悩みですね。
迷いやすいのが、「弱いくせがあって、しかもダメージもある」というパターン。実はいちばん多いご相談です。この場合、強い薬剤の縮毛矯正が耐えられないことがあります。まず髪質改善で土台を整えてから、後日ストレートを検討する、という順番をご提案することも少なくありません。
朝、鏡の前で「今日は左だけはねる」と格闘している時間。あれを減らすのが目的であって、施術名にこだわる必要はまったくないんです。
なお、仕上がりの持ちや質感は髪質・履歴によって個人差があります。同じメニューでも人によって結果が違う——これは正直にお伝えしておきます。
予約前に、ご自身の髪で確かめられること
来店前におうちでできる簡単な確認をお伝えします。
お風呂上がり、タオルドライした状態で毛先を見てください。濡れているのにうねっている、丸まっているなら、それは形として存在するくせです。逆に濡れているときは真っ直ぐで、乾くにつれて広がってくるなら、くせよりダメージや乾燥の影響が大きい可能性があります。
もうひとつ、過去の履歴も重要です。ブリーチの経験、縮毛矯正をかけた時期と範囲、セルフカラーの有無。この3つは施術の可否を大きく左右するので、覚えている範囲でかまいませんのでお聞かせください。「だいぶ前なので忘れました」でも大丈夫です、髪を見れば分かることも多いですから。
Avelleは自由が丘駅から徒歩4分、4席以下の小さなサロンで、1人のスタイリストが最初から仕上げまで担当します。カウンセリングした人間がそのまま薬剤を選び、アイロンを入れる。この形にしているのは、髪の情報が途中で途切れないようにするためです。
カット+プレミアム美髪縮毛矯正+選べるトリートメントは31,600円〜、約240分。時間はかかりますが、その分ていねいに進めます。ロング料金はいただいていません。
まとめ
髪質改善と縮毛矯正の違いは、結合を組み替えるかどうか。くせの形を変えたいなら縮毛矯正、質感を整えたいなら髪質改善——判断軸はここに集約されます。とはいえ実際の髪は、くせもダメージも入り混じっているもの。文章だけで結論を出さず、一度見せていただくのがいちばん早いです。自由が丘へお越しの際、ご相談だけでもお気軽にどうぞ。
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